勇気あるリーダーは相手を気遣い、「つながり」をもつ
<3.勇気は伝染する。勇敢なリーダーシップを発揮し、チームや組織の勇気を養うには、思いきった仕事、タフな会話、誠実さを前提とし、鎧は必要でも有用でもない、という文化を育む必要がある>
人びとが鎧を脱ぎ、ありのままの姿となって、革新や問題解決に取り組み、人のために尽くせるようにするには、だれもが「安全」と「配慮」と「敬意」を感じられる文化を慎重に育んでいかなければならない。
勇気あるリーダーは、自分が導く相手を気遣い、彼らと「つながり」をもつことが求められる。
データからも、リーダーとチームメンバーの間にある「思いやり」や「つながり」は、誠実で生産的な関係を構築するための不可欠な要素であることがわかっている。
したがって導く相手に対する思いやりが欠けていたり、つながりを育めていなかったりする場合、いずれかを選択することになる。思いやりやつながりを育むか、自分よりもふさわしいリーダーを見つけるか。
これは恥ずかしいことでもなんでもない。どれほど努力してもうまくいかない経験はだれにだってある。まずは「思いやり」や「つながり」をもつことの重要性を理解し、相手を少しでもないがしろにしていたなら、勇気をもってそれを認めることだ。
私たちが暮らす世界の現実を思えば、リーダーたちは(あなたも、私も)、ニュースや街角で目にするものより高い行動基準をもつ空間を生みだし、保持する必要がある。多くの場合、職場でのそうした文化は、家庭のそれよりさらにすぐれたものであるべきだろう。
また、リーダーシップを身につける過程で、いいパートナーや親になることもある。