経済評論家の父から息子への手紙:お金と人生と幸せについて
お金を運用するのに必要なのは3つの「基本」だけ…山崎元氏が後世に残した、今年こそ始めたい超簡単な投資術
「一度しかない人生を、お金の心配をせず、自由に気分よく生きていくために」……2024年の元日に亡くなった経済評論家の山崎元氏が最後に遺した書籍『経済評論家の父から息子への手紙』には、健やかに人生を送るためのヒントが散りばめられている。
中でも本当に誰でもが実践ができるお金の運用方法を、書籍から一部抜粋・再構成し、解説する。
経済評論家の父から息子への手紙 #2
どうしても損が嫌なら「個人向け国債変動金利型10年満期」
本当は教えたくないのだが、「絶対に損をしないお金」を別途確保しておきたい場合は、「個人向け国債変動金利型10年満期」にお金を置くと、低利回りだが安全で無難だ。
商品の詳細は財務省のホームページで調べろ。銀行、証券会社、ゆうちょ銀行などの窓口で買える。十中八九、他の商品を勧められるだろうが、売る側が手数料の高い商品を買わせたいだけなので、窓口でのセールストークはすべて無視せよ。
金融機関はネット証券大手がいい
運用に使う金融機関は大手のネット証券がいい。取り扱い商品が豊富で手数料が安いことが長所だが、それ以上に人間のセールスマンと接触せずに済む点がいい。
父は長年世話になったので、これぐらいは言っておこうか。「楽天証券は悪くないはずだよ」。君が、まだ小学校の低学年の時だった。
一緒に風呂に入っていたら、「応援しているプロ野球チームがある」と言う。「どこだ?」と聞いたら、「楽天。父ちゃんが楽天だから」と答えた。何と素朴な。涙が出そうになるくらい可愛かったことを思い出した。
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経済評論家の父から息子への手紙: お金と人生と幸せについて
山崎 元
2024/2/15
1,760円(税込)
192ページ
ISBN: 978-4054069756
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【山崎元 最後の書き下ろし】
●最後に遺したお金・働き方・人生の指南書
●経済とつきあう上で一生役立つ「明るい人生のマニュアル」
●これから大人になる子にも、親にも
●実際に息子へ送った手紙を収録
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◎【新しい働き方】は効率性と自由を求める
◎【昭和生まれの働き方常識】は割が悪い
◎時代はゆっくりと、まだら模様に変化する
◎自分の人材価値を中心に考える
◎転職を【常に】意識する
◎小さくても副業のチャンスは逃すな
◎保険とは【損な賭け】のことである
◎お金は、シンプルに管理して、おおらかに使う
◎お金の運用について必要な【基本】はこれだけ
◎【頭のいい奴】【面白い奴】【本当にいい奴】と付き合う
◎複数の「場」を意識的に持て
◎【モテ】の秘訣はただ一つ
◎上機嫌で暮らせ!