「感触は余裕(で勝てる)でしょう」と初日に語っていたが…
一方、この賑わいのことを聞いた兵庫県在住の50代の女性は、「彼(立花氏)が兵庫の知事選で何をやったのか、本当にわかっている人たちなんでしょうか。あることないこと適当に並べて亡くなった人やその周囲の人をめちゃくちゃに傷つけたんですよ。信じられない」と吐き捨てた。
もっとも、騒ぎになったのは告示日だけで、翌日からは選挙戦は静かに推移した。地元に選挙事務所を置かない立花氏は選挙カーを流しながら時おり街頭演説を行なったが、YouTubeで伝えられた映像などを見ると、大勢の聴衆が殺到するようなことは少なかったようだ。
ただ、掲示板に貼り出したポスター140枚は、立花氏に届いた「応援メッセージ」をひとつひとつ書き、すべて別の内容にしたという。
SNSに出回る写真では、そのうちの一枚に「泉大津市から兵庫県の異常を正す、立花さんしか出来ません。みんな気がついて!」と書かれてあった。
選挙戦最終日の14日には駅前での街頭演説予告に100人を超える人が集まったが、「感触は余裕(で勝てる)でしょう」と初日に語っていた見通しもむなしく、南出氏が4倍以上の得票差で完勝した。
それでも立花氏はこの結果に手ごたえを感じたと強調している。落選が確実になった15日深夜、自身のYouTubeチャンネルで述べた敗戦の弁で、供託金没収ラインを超えたことをアピールした。
「供託ライン超えることができました。17パーセントくらいですので。これ僕5回目の市長選なんですが、実は初めて供託ライン超えたんです」
結果には「大満足」という立花氏は、兵庫県知事選の出馬をぶち上げた2か月前とはNHK党や自身を取り巻く環境は大きく変わって「来年の参院選挙に向けては十分戦える力がついてきていると思います」と自己分析。参院選で自分を含む2議席を取りに行くとの目標を挙げた。