メモを残す範囲のルールを決めておく

◎感想の言語化の前に必要なプロセス
① よかった箇所の具体例を挙げる
② 感情を言語化する。忘れないようにメモをする

ここで重要なのは、SNSで人の感想を見る前に書くこと。

最初は「SNSですぐ感想検索したいんですが⁉」と苦しくなるかもしれませんが、慣れれば意外といけます。ぜひやってみてください。

といっても、「SNSを見る前に、感情の理由まで全部メモするの⁉ 面倒くせえ‼」と思われた人もいるかもしれません。たしかに全部メモするのはちょっとハードルが高いので、自分のなかでルールを決めておきましょう。たとえば、こんなふうに。

【具体例】
・感想を書きたい要素はすべてメモしておく
・感情を抱いた理由まで深掘りする要素はひとつにする

箇条書きで①の「よかった箇所の具体例」をがーっと書いておいて、書き終わったあとに自分のなかで「一番気になったのはこの部分だな〜、じゃあここはあとで深堀りしよう」と考えるのもいいですね。

または、「今回の舞台ひとつでファンレターを5回分書きたいから、最低5個は要素を挙げておいて、それぞれ深堀りするのはメモ段階ではなくて、ファンレターを書くときにしよう」でもいいですし。

「この漫画についてブログで1記事書きたいから、深堀りするところはこのキャラクターについての感想だけでいいや」でもいいのです。

あなたの書きたい感想の分量に合わせて、どれくらいメモをするのか、決めてみてください。

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非公開日記をつくろう

メモは「自分しか見られないところ」に書くのがイチオシです!

SNSをメモ代わりに使ってもいいのですが、それだと違和感などネガティブな感情を書くのがちょっと躊躇われますよね。

それに、他人が見られるところだと言葉遣いをつい気にしてしまうし、さらにこの感想を他人が見たらどう思うかな……なんて考え始めると、自分だけの言葉がなかなか見つからなくなってしまう!

私は自分しか見ることのできない「非公開ブログ」を日記帳代わりにしているので、そこにがーっと感想をメモしています。もちろんスマホのメモアプリでもいいですし、手帳に書くのもいいですね。あとから見返せて、自分だけしか見られない場所に書きましょう。

まあ、そうはいっても感想をSNSに書きなぐって、同じオタク仲間と共有するのも楽しさのひとつ。そのあたりは自分の好きなバランスを見つけてみてください。個人的には、「自分しか見られないメモ」を1回書いてみるのがおすすめです。

過去にはブログでバズって書籍を刊行したこともある三宅氏
過去にはブログでバズって書籍を刊行したこともある三宅氏