「あざとい」をポジティブに

この番組の企画趣旨は「あざとい男女のリアルな恋愛事情や人間関係の処世術を全方位から深掘りしていく番組」ですが、この番組企画は、SNS時代における価値観の変化に鋭く着目し、若者の中での「あざとい」という言葉の使われ方が次のように「逆説的」に変わってきていることを非常にうまく捉えていると推論することができます。

みんな/世の中は、「『あざとい』とは、『小狡い・小利口な・抜け目がない・やり方がズルい・悪どさや図々しさを感じる』ことを表現するネガティブな言葉だ」と思っているかもしれないが、

実は/本当は、「『あざとい』とは、『男女関係や人間関係をスムーズにする処世術であり、つまりは、SNS時代に自分をよりよく見せられるポジティブな自己プロデュース術だ』」と自分は思う。

人に好かれようという言動も相手がハッピーになるなら別にいいじゃん…「あざとくて何が悪いの?」が意外にしっくり受け入れられた理由_1
すべての画像を見る

おそらく、番組の企画者ははじめに、「あざとい」という言葉が、今までの年長者が使うような非常にネガティブな使われ方ではなく、一部の若者の間でポジティブな意味で使われていることに対する「気づき」があったのではないでしょうか?