思わぬやけどを防ぐための、自宅ですべき対策

やけどは怖いが、これらの家電や防寒アイテムに一切お世話にならないことも、非現実的。安全に使用するための対策は?

「低温やけど対策は、とにかく肌の同じ場所に熱が当たらないようにすることがポイントです。

湯たんぽならばタオルにくるんで使用する、カイロは服の上から使うなど、直接肌に熱が当たらないようにしてしようしてください。

また、床暖房やこたつなどの暖房器具の使用時には、万が一寝てしまうことを想定して、タイマー設定を推奨します。

加湿器やお湯ポットは、そもそも子どもの手が届かない場所に置く、ウォーターサーバーはロック機能を使うなどの基本的な対策も忘れずに」

写真はイメージです
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子どものやけど、正しい一次対応とは

とはいえ、親がどれだけ対策をしても、全ての事故を防ぎきれないのが子どもとの生活。

もしも、子どもがやけどしてしまった際の対処法も聞いた。

「やけどや低温やけどになってしまったら、まず流水で10分~20分冷やしてください。細菌が入ってしまうこともあるので、水ぶくれは破かないように。冷やしても赤みが引かないようだったら、早めに皮膚科を受診をしてください」

やけどの家庭での応急処置として、やりがちな失敗も。

「ガーゼで患部を保護してしまうと、はがす時に強い痛みを伴います。

もしもガーゼを使った場合は、クリニックではお水やお湯で濡らしてからゆっくりはがすことになります。それでも泣いてしまうお子さんが多いですね。

大人に比べて子どもは治癒力が高いので、やけど自体は治りやすいです。慌てずに対応してくださいね」

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安全性と防寒性を両立しながら、親子で厳しい冬を乗り越えよう。

取材・文/菱山恵巳子 写真/Shutterstock