「1日の始まりこそ、たんぱく質ファースト」カラダが最もたんぱく質を欲している朝に食べるべきものとは
慌ただしい朝、パンとコーヒーと果物だけでも朝食に準備できたら自分を褒めてあげたくなるものだが、実際のところ、朝身体が何より求めているのは糖質でもビタミンでもなくたんぱく質だということを知っているだろうか。朝にたんぱく質を効果的に摂取できれば、血糖値をコントロールでき、午後の眠気をなくせるという。
書籍『たんぱく質と腸の新常識』(Gakken)より一部抜粋・再構成し、セカンドミール効果による好循環の仕組みを解説する。
たんぱく質と腸の新常識 #3
セカンドミール効果による好循環
セカンドミール効果による好循環は次のとおりです。
朝食で炭水化物を控えめにして、たんぱく質をしっかり摂る→血糖値の急上昇を阻止!→昼食後の血糖値の上昇もゆるやかになる→昼食のごはんをある程度食べても大丈夫!
セカンドミール効果は、自分で血糖値をコントロールし、好循環を生み出す技です。「1日の始まりこそ、たんぱく質ファースト」。この技をぜひ使ってみてください。
また、冷え性の人は、朝食でたんぱく質が十分に摂れていないことが多いと感じます。朝は体温が上がる時間です。そのタイミングに、たんぱく質が不足していると体温は上がりません。
たんぱく質は消化吸収されるときに多くの熱を生み出します。食事によって生まれる熱は「食事誘発性熱産生」と呼ばれ、たんぱく質のみを摂取したときは摂取エネルギーの約30%、糖質のみの場合は約6%、脂質のみの場合は約4%といわれています。
つまり、三大栄養素のうち、最も熱を生み出すのはたんぱく質。朝の体温上昇のスイッチオンに、そして冷え撃退にたんぱく質が必須なのです。
写真/shutterstock
たんぱく質と腸の新常識 (Gakken)
著:平島徹朗(ひらしま・てつろう)、秋山祖久(あきやま・もとひさ)
2024年09月26日
1,595円(税込)
208ページ
ISBN: 978-4-05-802359-4
【絶対に漏らしてはいけない、たんぱく質と腸の新常識を教えます!】
「たんぱく質が大事」と多くの人が知っているのに、実は日本人の8割がたんぱく質不足!
そもそもの摂取量が足りていないのはもちろん、たくさん摂ったとしても、腸が栄養を吸収できていないのが問題なのです。
その諸悪の根源が「腸漏れ」! 腸漏れが起こると、取り込みたくない菌やウイルス、アレルギーの原因物質など、体に不要なものまで吸収してしまうため、せっかく摂った栄養素を正しく吸収できなくなります。
疲れ、老化、肥満、やる気の低下……腸漏れで、さまざまな心身の不調が加速してしまうのです。
そこで本書は、漏れない腸にするための「新しい腸活」と、たんぱく質を不足なく摂れる「たんぱく質の正しい摂り方」をお伝えします。著者はYouTube「胃と腸の健康解説 内視鏡チャンネル」で大人気のDr.平島とDr.秋山。これまで10万人の腸を診てきた消化器と内視鏡の専門医が、さまざまな論文や研究をベースに「自ら試して効果のあった方法」ばかりを紹介しているので、簡単で実践しやすく続けやすい食事術がわかります!