頭痛、疲労感、集中力低下、肌荒れなどを引き起こすグルテン不耐症
実は、たんぱく質の中にはできるだけ摂らないほうがいいものがあります。それが小麦粉に含まれる小麦グルテンです。
小麦グルテンは、小麦粉に含まれるグルテニンとグリアジンという2種類のたんぱく質が絡みあってできる網目状の成分のことです。
パンやうどんなどを作る際、小麦粉に水を加えてこねると手にベッタリと張りつき、なかなか取れなかったという経験がある人もいるのではないでしょうか。この粘りと弾力を生み出しているのが小麦グルテン。パンをふっくらさせたり、麵がもっちりしたりするのは、小麦グルテンのおかげです。
しかし、小麦グルテンの粘りと弾力がかなりの曲者。グルテンの「glue」は、ラテン語・英語で「のり」という意味です。一度にたくさんの小麦グルテンを摂取すると、胃で消化しても粘りが残り続け、その名のとおり、のりのように腸内にベタベタと張りつきます。それが腸内に長く留まり、腸内環境を悪くして腸漏れ(リーキーガット症候群)の原因となるのです。
また、乳製品における「乳糖不耐症」と同様に、小麦粉にも「小麦グルテン不耐症」があります。小麦グルテン不耐症の人がパンやうどんなどを食べると、小麦グルテンを消化することができず、お腹の調子が悪くなります。
小麦粉を摂るとお腹の調子が悪くなったり、頭痛、疲労感、集中力低下、肌荒れなどを引き起こすことがあるなら、体が小麦グルテンによって悪影響を受けている証。腸内で炎症が起こり、腸漏れが起こっている可能性が高いといえます。