容疑者は地域のために尽力する一面も
児童ポルノ禁止法違反(公然陳列)の疑いで埼玉県警に逮捕された立石容疑者。2023年1月ごろ、自身が運営する販売サイトで、児童ポルノ動画2点を閲覧可能な状態で陳列した疑いが持たれている。
現在、運営していたホームページはすでに閉鎖されているというが……。
「県警によると、ホームページには10歳くらいの女児が出演している動画が掲載されていました。ほかにも動画約80点や画像ファイル約350点が、800円から1万円程度で販売されていたようです。
立石容疑者は、サイトを開設・運営したことについては認めていますが、『無修正の動画を公開したとは思っていない』と容疑の一部を否認しています。一方で、『2000万円程度を売り上げた』などとも話しているそうです。県警はわいせつな動画や画像を販売していたとみて調べています」(全国紙記者)
2000万円も売り上げていた児童ポルノ販売サイト。そんなサイトについて、立石容疑者は「小児性愛者の児童への性犯罪を抑止する目的で運営していた」と供述をしているという。
いったいどんな人物なのだろうか。
立石容疑者は当時、長崎県立大学看護栄養学部看護学科で教授として勤務していた。
同大は集英社オンラインの取材に「立石教授は2006年4月から大学で勤務しており、今年3月に一身上の都合で自己退職しました。勤務態度に特に問題はなく、大学でのトラブルは把握していません。捜査を受けていることは大学として認識していますが、詳細については把握しておりません」と回答した。
立石容疑者は大学教授という肩書きのみならず、地域医療の発展や自由診療専門の訪問診療の運営などにも関心を持っていたとみられ、医師としてだけの活動にくわえて、「地域創生ケアビジネス研究会」の会長としても活躍していた。
同研究会のホームページなどによれば、超高齢化社会のなか、高齢者やハンディキャップを持った人たちを支える仕組みへのニーズが高まっており、医療や介護のビジネス促進を目的として、2017年4月に医療関係者ら有志で結成されたという。
知人によると、2018年にはボーイスカウトの全国大会で、医師という立場で医療チームの一員として救護所対応に熱心に当たっていたという。