早大入学と同時のホストデビューが親バレ、怒りの長文LINEが
――いつからホストになろうと思ったのでしょうか。
高校生のときにはホストに憧れてましたね。毎日ホストのYouTubeを見漁ってました。高校生の頃は生徒会の副会長になったりして「みんなをいかに楽しませるか」を考えていました。
エンターテインメントに強くこだわりがあって、ホストこそが究極のエンタメだと思ってました。
――でも厳しい親御さんはホストになることを許さなかったんじゃないですか。
もちろん、単独で上京して早稲田大学に通うと同時に18歳でホストを始めてから、わりとすぐに親バレしたときは、ものすごい怒りの長文LINEが母親から届きました。それで電話して、「学業は絶対に怠ったりしない、でもホストはやり続けたいから目をつぶってくれ」と言いました。
その言葉通り、週6日出勤して4、5時間寝て学校に行って、4年間無遅刻無欠席。店休日に課題はしっかりやって単位もフルで取り、ストレートで卒業しました。
――18歳でホストデビューして、売れるようになったのはいつ頃からなんですか?
落語をやっていたから、しゃべりは得意だったはずなのに、全く売れず、2年間は全然ダメでした。ホストという仕事が好きでやってるんですけど、自分らしさには欠け、ビジュアルの方向性も今のような“僕しかやってないスタイル”というのがなかった。
それでいてよくお金をつかってくれる女の子に依存して、その子が離れていかないように執着して……っていうのの繰り返しで、その当時はひたすら病んでいました。
21歳頃からSNS投稿を本格的に頑張るようになりました。ホストといったら見栄を張ったりカッコつけるもの、というイメージがあると思いますが、俺はもうその真逆をいこうと。
それで、21歳のときに「ソープランドで土下座する」という動画をXに投稿したらバズったんです。
――ソープランドで土下座とは。
ソープ嬢のお客様がいて、口喧嘩してLINEをブロックされたので、お店に謝りに行ったんです。そしたらその姫が面白がって、その様子を写真に撮ってくれたのでXに上げたんです。
ホストにはソープで働くお客さんや夜職の方も多いから、“南条、おもろい”って感じでなんとなく親しみを感じてくれたんでしょうか。
――でもそんな土下座する姿をさらすのは嫌だったんじゃないですか。
いやもう、それこそがありのままの俺の売り方だなと思いました。そこからは方向性がしっかりとしてきて、普段からコンカフェ通いしてることも打ち明けるようになったし、素顔がブスなのもギャップが出て面白いので、それをネタにXに素顔の写真を投稿して、「ご自由にお使いください」と版権フリー状態にしたんです。