ハプニングバーを開いたのは趣味の居場所を作りたかったから

――川口さんのお店は20年以上の歴史の中で摘発されたことがないとのことですが、一度も警察の立ち寄りなどもなかったんですか?

あったよ。5、6回来たことあるんじゃない。でも巡回で来ただけだったし、聞かれたことに答えただけでそれ以上、深追いもされなかったです。私の店ではね、よくわからない人は長く居座れないようにしていたんですね。

――よくわからない人と言いますと?

ハプニングを楽しもうとせず酒も飲まずに一人で鑑賞しているような、どこか怪しい雰囲気の新規男性客ですね。そういうのは内偵である可能性が高い。

そういう雰囲気の男性客がいたら、常連客はすぐ気づいて、遊び始めようとしない。なんなら、遊べる女の子がいたらその怪しい雰囲気の客に対して「あの子と遊べますよ」って勧めたり。

だって、ハプニングに参加できそうなのに参加しようとしない男性客なんて、ハプニングバーにおいては怪しすぎるでしょ。常にそういう客には目を光らせてましたね。

インタビューに応じる川口さん
インタビューに応じる川口さん
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――川口さんだけでなく、常連客も目を光らせたんですね。

ありがたいことにそうですね。それに、常連客は新規の男性客に対しては、彼らが楽しめるようにガイドしたりアドバイスしたりするように心得てくれてました。

だから新規客に恨まれるようなこともなかった。そうやって恨んだ客が通報するパターンは多いから。