疑惑の富豪とダイアナ元妃の意外な関係
イギリスの公共放送BBCによると、ハロッズで働いていた女性5人が、在職中に同デパートのオーナーだったエジプトの富豪モハメド・アルファイド氏にレイプされたと証言。さらにBBCは20人以上の元従業員の女性から、アルファイド氏からレイプを含む性的暴行を受けたという証言を得たという。
性的暴行は、イギリス国内のほか、フランスのパリとサントロペ、アラブ首長国連邦のアブダビで行なわれたという。犯行場所は、ハロッズのオフィスのほか、アルファイド氏のロンドンのアパート、海外旅行先などで、多くの場合は彼が所有するパリのホテル・リッツや、近くのヴィラ・ウィンザーが選ばれた。
アルファイド氏とはいったいどんな人物なのか。エジブトで生まれたのち、1974年に英国に移住し、1985年にハロッズを引き継いだ。1990年代と2000年代には、ゴールデンタイムのテレビのトーク番組や娯楽番組にゲストとして定期的に出演していたこともある。
アルファイド氏は、チャールズ英国王の元妻・ダイアナ元妃と共に1997年に事故死した恋人のドディ・アルファイド氏の父親でもある。
アルファイド氏は昨年、94歳で死去している。経済誌Forbesによると、生前の2023年4月4日時点で、20億ドルの資産を所有していた。
ハロッズはBBCの報道を受けて、“9月19日木曜日に放送されたBBCドキュメンタリーに関するハロッズの声明”と題した声明を発表した。
〈私たちは、モハメド・アルファイド氏による虐待の申し立てに非常に驚いています。これは、どこで活動していても権力を乱用しようとしていた個人の行為であり、私たちはこれを最も強い言葉で非難します。また、この間、私たちは企業として彼の犠牲者であった従業員に失望させてしまったことを認め、心からお詫び申し上げます〉