選挙カーの姿も見えない奈良2区、高市首相に挑む唯一の存在
「高市首相と一騎打ちです。統一教会、政治とカネの問題、首相の名前が上がってきて追及されれば支持が下がっていく。(首相は)支持の高いうちに総選挙に出て自民党で過半数を取る思惑であります」
2月1日、天理市内でマイクを握った共産党の池田英子氏(59)には10人の支持者が声援を送ったが、周囲は閑散としヤジを飛ばす人もいない。
奈良2区である県中部の天理市や大和郡山市を歩いても選挙カーにはほとんど出会わない。候補者のポスターが2枚張られた掲示板だけが、選挙期間中であることを感じさせる。
高市氏と戦うのが自分しかいない選挙をどう思うか尋ねると池田氏は、
「他の党はどんどん右へ右へと流れていって自民党と同じような政策を言ってたりします。正面からぶつかる気がないってことでしょう」
と他の野党に批判的だ。
奈良2区はどのような選挙区か。地元関係者が話す。
「自民に遠慮して公明党がずっと候補を立ててこなかった選挙区です。世襲でない高市さんは、若手のころは、それこそ共産党がやるような10人以下のミニ集会を頻繁に開き地道に支持者をつくってきた印象です。大臣になって地元入りが少なくなると、今は地元の秘書がものすごくマメに動いています」
高市氏は2009年の衆院選小選挙区で苦杯を飲み、比例で復活当選したが、その後は小選挙区でも安定した強さを見せてきた。
4人が立候補した2024年の総選挙では約12万8千票を集め、約3万6千票を集めた立憲民主党候補や約3万4千票の維新候補、約1万4千票の共産・池田氏を寄せ付けなかった。
そして首相になって初となる今回の選挙。高市氏は地元で2つの目標を設定しているとの声がある。
「史上空前の20万票を取りたいと考えているようです。同時に前回立憲民主党(当時)の馬淵澄夫氏(65)が小選挙区で勝った奈良1区(奈良市など)を奪還し、自民が県内3つの選挙区を総取りすることも至上命令にしているようです」(地元政界関係者)













