やす子だけで4億円以上の募金を集める
だが、終わってみれば、番組平均の世帯視聴率は昨年の11.3%を上回る12.5%。番組のラスト2時間、PART10(9月1日、19・00~20・54)の数字は19.7%で、やす子がマラソンをゴールするときは、瞬間最高視聴率25.4%を獲得した。(数字はビデオリサーチ日報調べ。関東地区)
しかも募金額は「マラソン児童養護施設募金」だけで総額4億3801万4800円に達し、昨年の募金の総額8億4805万9341円の半分ほどを、やす子一人で集めることに成功した。
「今回のマラソン募金企画は、画面の左下に募金用のQRコードを表示することで、わざわざ会場にいかなくても、自宅からキャッシュレスで募金できるようになりました。これによって、飛躍的に募金額が伸びたと思います。
ちょうど8月28日には、女性VTuberグループ・ホロライブの湊あくあが卒業ライブをして、わずか1日で4660万円超えの投げ銭(スーパーチャット)を獲得したことが大きな話題になりましたが、やはりこのシステムは画期的。ネット上には“やす子はスパチャ4億の女”なんて声もありました。
1か月前に起きたフワちゃんの誹謗中傷騒動も、やす子さんに同情が集まる結果になったため、この募金額のアップに貢献してくたと思います。ちなみにやす子さんが集めた『マラソン児童養護施設募金』と、『24時間テレビ一般募金』は別枠で、後者は集計後に総額が改めて報告されます」(テレビ制作関係者)
そんなこんなで、放送前は風当たりが非常に強かったものの、大成功に終わった『24時間テレビ』。今年は、番組の放送スタートから一貫してきたテーマ「愛は地球を救う」を、「愛は地球を救うのか?」に変更、マラソンの終盤に流す曲を、ZARDの「負けないで」ではなく、X JAPANの「紅」にして、YOSHIKIが生演奏するなど、例年のお決まりを崩す場面もみられた。
賛否両論があるかもしれないが、これだけの視聴率を獲得して募金を集め、児童養護施設や被災地の復興支援、子ども食堂などの社会問題について、多くの人が知り、考えるきっかけになったといえるだろう。