「一生を棒に振るような、馬鹿なことはしない」
一方で、「うちの学校では、いじめやSNSでのトラブルは一切ない」と答えてくれた生徒もいた。その生徒に「どうしていじめやトラブルがないのか?」聞いたところ、このように話してくれた。
「もし、いじめの被害者がSNSに投稿して、誰がいじめたか個人が特定されたら、一生を棒に振るじゃないですか。だから、今どきそんな馬鹿なことをする人はうちの学校にはいないんだと思います。学校でも、先生から『いじめは犯罪だ』と教えられています」(都内私立高校2年生・女子)
「いじめが先生にバレると大学の推薦がなくなるから、それを恐れている人が多いんだと思います」(都内公立高校2年生・男子)
情報化社会である現代において、いじめをすることは今後の人生を歩むうえでも大きなリスクにもなりうるため、「LINEや動画をさらされたら人生終わる」「自己保身のためにしない」と考える生徒も多かった。しかし、そういった考えでは根本の原因は解決しないのではないだろうか。
時代の変化に伴ったいじめ対策が、より強化されることを心より願う。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班