フラれても気まずくしないのが鉄則

──「負けない恋愛」を繰り返せば大逆転があると。

そのためには、フラれても気まずくしないのが鉄則。「フってもこの人、全然気にしてない」と話しやすい空気を作っておけば、次につながってなんかのタイミングでうまくいくことも十分ありえます。

そもそも恋愛も婚活も確率の問題だとオレは思っていて。10人アプローチして9人からOKをもらえる人もいれば、10人中1人だけって人もいるじゃないですか。オレなんかは顔がポケモンキャラみたいなもんですから、確率は100人中1人ぐらい。

でも1000人にいけば10人の中から選べるわけです。だったらとりあえず、いろんな人に好意を表現して分母を増やすしかない。その場で付き合えなくても、楽しい人だなって思ってもらえれば次に違う女友達を連れてきてくれるかもしれないし、長期的に見れば恋愛チャンスって意外とあるんですよ。

──自分の確率とキャラを見極めた上でアプローチをして成功率を上げると。それは女性にも言えることですか?

女性も同じです。ただ男と女には大きな違いがあって、女性は自分がオンリーワンになることを求めるけど、男性はナンバーワンになりたがる。なので、女性は好きな男性を振り向かせたいなら、あえて誰かと比べるといいです。

例えば「この間、別の人とデートしたけど、しんどかった。でもあなたはすごくしゃべりやすくて楽しい」とかさりげなく優劣をつけてやる。すると相手の男はうれしくなって、ほぼ100%の確率で「その男ってなにがしんどかったの?」って聞いてきます(笑)。

僕は婚活のアドバイスでも「騙されたと思って他の男の話題を出してあげましょう」って言っているんだけど、そうすると相手の男が豹変して「急にアプローチしてきました」ってケースが多いんですよ。

13歳年下の美人を伴侶にした、くじら
13歳年下の美人を伴侶にした、くじら

──最後になにかアドバイスはありますか?

やはり相手の心を動かす要は、相手との共感よりも違いをおもしろがることですかね。つまり、相手の存在を肯定した上で関心を持つことです。意見が合わないとショックを受ける人もいますが、違いがあるからこそ、相手のことを理解するために考えたり、向き合ったり、その結果、互いに心が揺れ動いたりするわけです。それがオレの「負けない恋愛」のコアな部分ですね。


取材・文/若松正子 写真/わけとく