「家族がいるから、娘がいるから頑張れる」
スクールの近くに住む女性も残念そうな表情を見せた。
「小西さんのご主人なら、昔は頻繁に見かけましたよ。というのも私が働いていたパン屋に1日3回ほどコーヒーを買いに来ていたんですよ。卓球のユニフォーム姿が多かったので練習の合間とかに来てたんだと思います。それこそ、奥さんと娘さんと3人で来たり、娘さんと2人で来ることもありました。
ご主人はいつも『いい天気ですねー』とか気さくに声をかけてこられたし、奥さんともいつも楽しそうにニコニコしていて新婚さんみたいに見えるくらいでした。それに子煩悩で、娘さんと2人のときは『何のパンがいい?』と尋ねていました。家族仲もすごく良さそうだったので、本当に事件をやったとしたら、ショックではありますね」
近くの飲食店の従業員も、好印象しか持っていなかった。
「1ヶ月くらい前にも娘さんと一緒にいるところをお会いしましたよ。明るいパパって感じで優しいという印象しかありませんね。家族3人で卓球教室から自転車で帰宅される様子を見ていましたが、家族仲もとても良さそうでした。
小西さん夫妻が卓球教室を始めた場所は、元はラーメン屋が入っていたのですが、そこが潰れて解体工事が始まったんです。その工事の最中にご夫妻で様子を見に来がてら、ウチに食事しにきてくれました。最初は有名な卓球の方って知らなかったのですが、私達にも『夫婦で卓球教室やるんです』と声をかけてくれたんです」
小西容疑者の娘もよちよち歩きの頃から卓球教室に入り浸っていたという。
「英才教育だと思うのですが『小さい頃から卓球台の上に乗ってラケット振ってるんですよ』と旦那さんが言っていました。あと、何年か前に、何かの企画で卓球に関するテレビ番組に出られたことがあって、ご主人が『テレビに出るから見てね』と言っていたのを覚えています。
さわやかで明るい印象だったので、事件についてはびっくりしました。奥さんは綺麗な方でしたし、2人で食事に来た時も本当に仲良かったんで……。尻に敷かれてるとかではなくて、対等な感じでお互い思い合っているように見えました。
卓球教室は地元というより卓球のプロになりたい子たちが通ってきている印象があります。小、中学生だと思いますが、お迎えに来る保護者の方たちが乗っている車のナンバーも他県ナンバーが多い印象でした」
「家族がいるから、娘がいるから頑張れる」「卓球は体の一部、僕には卓球しかない」と過去のインタビューにも答えていた小西容疑者。現役にこだわり続けた男に何があったのか、埼玉県警の調べが待たれる。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班