学校教員の性犯罪は年間200人超

「うちの中学校では、かつて性犯罪で捕まった男の人が今も堂々と先生をしているんです。保護者も生徒もみんな知っているんですけど、その先生は何事もなかったかのように普通に授業をして、生活指導まで担当しているんです」

先日、公立中学に通う生徒と親から、こんな話を聞いた。昨年刊行した拙著『ルポ 誰が国語力を殺すのか』(文藝春秋)の中で、学校の教員の問題を取材して書いたところ、生徒や保護者からこうした声が上がってきたのだ。

残念ながら、学校教員が引き起こす性犯罪は後を絶たない。

先月も、千葉県で30歳の小学校の男性教師が、13歳未満の少女を誘拐し、複数にわたって性的暴行をしたとして、わいせつ目的誘拐と強制性交の疑いで逮捕されたという報道が出たばかりだ。この月だけでも、他に同じ千葉県で31歳の小学校の教師が逮捕されたり、北海道でも山形県在住の小学校の教師が逮捕されたりしたと報じられた。

実は、公立学校の教員だけで、毎年のように200人前後が性犯罪で処分されているのを知っているだろうか。