サイバーエージェントに感じたカルチャーショック

––––サイバーエージェントとの仕事を始めたのも40歳ぐらいですよね。テレビ業界で長く働いていたがゆえに、カルチャーショックを受けたそうで。

(鈴木おさむ、以下同) それまで「ネット」って自分から遠いというか……少し怖いイメージすらあったんです。というのも、僕は堀江貴文さんと同い年なんですが、2005年ごろにライブドアがフジテレビを買収しようとしたじゃないですか。自分が働いている場所を、自分と同い年の人が買収しようとしているという事実に恐れ慄きました。

そこでネット業界に対する先入観ができてしまったのですが、実際にサイバーエージェントと仕事をすると、テレビ業界と比べてすべてが速くて驚きました。

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––––「速い」とは?


テレビ業界のプロデューサーは、普通30代ぐらいから土俵に立ち始めるのに、サイバーエージェントでは20代の子が裁量を持っていて、すごい売上を叩き出しているんですよ。それだけじゃなくて、誰かが「これ面白い」と言ったアイデアが形になるのもすごく速い。「この文化なら面白いもの作れるわ」と納得してしまいました。

––––エッジの効いた企画も多い印象です。

そうですね。立ち上げから関わらせてもらった番組「フリースタイルダンジョン」では、ラッパーたちと親交ができました。

最近でも、2月に解散したBAD HOP(神奈川・川崎を拠点とする8人組ヒップホップ・クルー)のバラエティ番組「BAD HOP 1000万1週間生活」の企画演出を担当させてもらったのですが、これは「フリースタイルダンジョン」からの縁です。メンバーのT-Pablowは初代モンスターとしてレギュラー出演してくれていましたし。