〈終戦79年〉出撃前の特攻隊、原爆のきのこ雲、火炎放射器で焼かれる沖縄…AI技術と対話をもとにカラー化した写真が繋ぐ“過去と現在”
AIの最新技術と人の手によってカラー化した戦前〜戦後の写真を約350点収録した『AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争』(光文社新書)。2020年7月に出版され、発行部数6万部を記録し好評を博している。当時の写真をカラー化することの意義、書籍化への想いを、担当編集者・高橋恒星さんに聞いた。
本書出版までの道のりを、実際に掲載されたカラー化写真と共にお届けする。〈サムネイル写真/1945年8月6日8時15分。広島市への原子爆弾投下〉
『AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争』より
激戦地となった沖縄
1945年5月11日。沖縄戦にて、火炎放射戦車で日本軍を攻撃するアメリカ兵たち。
出撃前の特攻隊
1945年5月26日。子犬を抱く特攻隊員。中央が荒木幸雄伍長。鹿児島の万世飛行場にて、出撃予定時刻の2時間前に撮影。悪天候のため翌日出撃、戦死した。
広島へ、原子爆弾投下
1945年8月6日8時15分。広島市への原子爆弾投下。当時の推定人口35万人のうち9万〜16万6千人が、被爆から2〜4ヶ月以内に死亡したとされる。写真は呉市の吉浦町(現・若葉町)にあった海軍工廠砲煩実験部にて、尾木正己さんが撮影したきのこ雲。