「不動産屋が『売れない』と嘆いていたのを覚えています」
近くの商店主によると、片山兄弟は自宅でタバコの吸い殻を外に投げ捨てるようなマナーの悪さが目立ったという。
「何年か前にお父さんが亡くなってからは息子さんたちを見かけることはなくなりましたが、それまではたまに自宅を出入りするところを見かけたりもしました。兄弟が2階か3階のベランダの窓からタバコを吸っているのもよく見かけました。
その窓に隣接する月極駐車場にタバコの吸い殻が捨てられていて問題になったことがありました。お父さんは話すと気さくな方でしたが、あの家族自体があまり近所付き合いをする方ではありませんでしたね。
お父さんが亡くなってからは、あの一軒家を売るだかなんだかで弁護士やら不動産屋が出入りしましたが、不動産屋が『売れない』と嘆いていたのを覚えています」
主人を失った空き家からは「いわく付き」の匂いが漂っているのかもしれない。しかし孫の凶刃に倒れた昭一さんは、間違いなく腕のいい大工であり、人情味に溢れた職人だった。前出の遠戚はこう肩を落とした。
「昭ちゃんと最後に会ったのは今年の初め頃だったな。誤解がないように言っておくけど、昭ちゃんはすごくいい人だ。大工としての腕もいいし、俺が住んでるこの家も昭ちゃんに建ててもらったんだ。
年賀状だって毎年マメに送ってきてくれた。でも、そういうゴタゴタがあって孫に何か影響があった可能性もあるんじゃねえかって思ってる。葬儀のことについては何も聞いてないんだ。ほんとは昭ちゃん家に尋ねて行って状況を知りたいんだけど、でもなぁ……。今はちょっとそれはできねえや」
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取材・文/集英社オンラインニュース班