「『待望論』が沸き起こるのを待っているのでは」
こうした蓮舫氏の姿勢が今回の都知事選の敗因となったとの見方は、永田町で根強い。
全国紙政治部記者は「共産との共闘が敗因として報じられていますが、蓮舫氏本人の人気がなかった、嫌われていたとは書きづらいので、共産との共闘にばかり焦点をあてている実情もあります」と明かす。
立憲関係者も「都知事選の票を見たら、蓮舫氏が出馬したときの参院選の自身の票と共産候補の票を合わせた数しかとれていない。もう一人の立憲候補の票や無党派層の票は上乗せできていない。ああいう人の批判ばかりが目立つ姿勢が受け入れられなかったんだろう」と冷ややかだ。
人気にやや陰りがみられる蓮舫氏の都知事選大敗と、その後の「国政はもう考えていない」発言。
永田町からは「自分ばかり目立とうとして周りに根回しもしない。気に入らない人にはあいさつもしない。そんな蓮舫氏がもう国政に復帰してこないのは幸い」(野党議員)との声も上がるが、ある立憲関係者は「蓮舫さんは『国政はもう考えていない』という言葉の前に『今は』とつけていた。いったん白スーツの処分で一区切りをアピールしておいて、いまだ自分を支持してくれているリベラル層から待望論が沸き起こるのを待っているのでは」と推測する。
都知事選惨敗で「政治生命は終わり」とも言われた蓮舫氏。息を吹き返すことはあるのか……?
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班