第2位:逃げる隙ナシ! 寝ても覚めても襲ってくる“カウフフ”

『ジョーズ・キング・オブ・モンスターズ』(2018年、アメイジングD.C.)。体長10m、鋭い25cmの牙であらゆるものを噛み砕く巨大モンスターサメ・カウフフ。名前の響きはかわいいが…四六時中襲われるなんてまさに悪夢だ
『ジョーズ・キング・オブ・モンスターズ』(2018年、アメイジングD.C.)。体長10m、鋭い25cmの牙であらゆるものを噛み砕く巨大モンスターサメ・カウフフ。名前の響きはかわいいが…四六時中襲われるなんてまさに悪夢だ

眠ったが最後、夢の中で殺されると本当に死んでしまう。恐るべき巨大モンスターが『ジョーズ・キング・オブ・モンスターズ』こと別題『ナイトメアシャーク』(2018年)に登場する伝説の化け物、“カウフフ”は外せないだろう。

このサメはただのサメではない。夢と現実世界の狭間に潜むファンタジー生物であり、人の見る悪夢を介してこの世に現れ、獲物を襲うという、摩訶不思議な能力を持つサメなのだ。

そして夢の世界を自由自在に支配するカウフフは、さながら『エルム街の悪夢』に登場するフレディ・クルーガーがごとくやりたい放題。さらには、悪党(人類)と手を結び、本格的な現実世界への侵攻まで企むという、軟骨魚類らしからぬ野心も加点ポイントである。

ただしこのカウフフ、壮大な設定に反し、劇中での被害規模は、とある診療所を訪れていた男女数名を殺害しただけ。だからといって怪獣じみた大暴れをされても困るが、凄まじい前評判の割には少々パンチが弱い気もする。

ちなみに厳密にはサメそのものというよりも、「サメの姿をしているだけの、まったく生態が異なる怪物」のように思われるのだが、そんなことを言い出したらほかのサメ映画に登場するサメだって五十歩百歩の化け物に違いないため、今回は不問とする。