第1位:倒してもクローンで復活、被害規模は地球が滅ぶ寸前“メガ・シャーク”

『メガ・シャークVSジャイアント・オクトパス』(2009年、アルバトロス)。この作品の監督は子どもの頃から『キングコング』や『ゴジラ』などの怪獣映画が好きだったという…
『メガ・シャークVSジャイアント・オクトパス』(2009年、アルバトロス)。この作品の監督は子どもの頃から『キングコング』や『ゴジラ』などの怪獣映画が好きだったという…
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そして堂々の第1位には、現在4作目までリリース済みの長寿タイトル、通称メガ・シャークシリーズから、巨大ザメ“メガ・シャーク”を推薦したい。

その比類なき巨体で、毎度戦艦や戦闘機を相手に大立ち回りを演じ、そしてライバルの巨大タコやワニ、ロボと死闘を繰り広げている、サメ映画屈指の大怪獣だ。

さてこのメガ・シャークだが、たとえばスカッカムのように不死身でもなければ、カウフフのような特殊能力も持ってはいない。『シャーク・ハンター』のメガロドンと違って、人類側が仕掛けた罠にはしばしば引っかかるし、シリーズを通して毎回しっかり撃退されている。

それではなぜメガ・シャークを1位に推しているのか。

それは被害規模の大きさだ。このメガ・シャーク、出現するたびに世界各国を荒らし回り、当然のように膨大な犠牲者を出し、ついには世界経済を停滞させるレベルで、地球文明をボロボロに追いつめている。

ただでさえ頑丈でしぶといというのに、「単為生殖で、死ぬ間際に己のクローンを産み落とす」なんて(続編を作るのに便利な)設定まで存在しているため、根絶も至難。おまけに、ちょっとした船くらいならたやすく空の彼方まで吹っ飛ばしてしまうパワーもサメ映画随一。まさに王者の貫禄だ。

「死なない」サメや、「劇中で負けていない」サメに比べると、戦績の悪さが気になるところだが、逆に言うとそれ以外の部分では、一個体として圧倒的である。

なお、「サメの強さ=映画の面白さ」ではない。このランキング上位の作品が特別面白いかというと、必ずしもそういうわけでもない点には気をつけよう。

文/知的風ハット サムネイル/Shutterstock