全国各地で紙幣コレクターが誕生?
紙幣には前述したとおり、AAーAA券(一番初期の記号)、ゾロ目、キリ番、階段・逆階段、1番、といった特徴ある数字にプレミアがついていて、プレミア紙幣が誰にでもわかりやすい。さらにこまめに金融機関で両替し続けていれば、誰でもプレミア紙幣を獲得できるチャンスがある。
宝田さんは、そんなお手軽さがコレクションを続ける楽しさやモチベーションの維持になっていると明かし、「日常生活の中の小さな宝探しのような感じです」と、紙幣コレクションを表現する。
SNSなどを見ると、新紙幣の発行を機に、紙幣そのものに興味を持ち始める人が増えているようで、〈新紙幣全種貰って旧紙幣も取っておいて紙幣コレクションしたい!〉〈昨日新1000円札の本物みたんだけど、裏面の波がかっこよすぎて、トレカファイルみたいなの用意して新紙幣本気で集めてみようと思ってる〉〈価値があるか無いかはさておき、紙幣集めにハマったかも。お札が手元に渡る度に、ぜんぶ記号・番号を確認して、常にレア紙幣探してしまう〉といった声があがっている。宝田さんのような紙幣コレクターが今、日本に次々と誕生しているかもしれない。
「紙幣は誰にでも身近な存在で、プレミア紙幣も誰でもわかりやすいアルファベットや数字の並びですので、こまめに金融機関で両替し続けていれば、必ず珍番号を獲得できるチャンスがあります。少しでもプレミア紙幣に興味を持っていただけたら幸いです」
ちなみに、ピン札のほうがさらにレア度は高まるようなので、ピン札を手に入れた際はぜひ、番号を確認する癖をつけておこう。
取材・文/集英社オンライン編集部