真奈美容疑者は鑑定用のDNAの検体の提供になかなか応じなかった
真奈美容疑者は関根容疑者ら6人と共謀、4月15日深夜から16日未明にかけ、品川区東五反田の空き家のガレージで父親の宝島龍太郎さん(当時55歳)と母親の幸子さん(56)の首を絞めるなどして殺害した疑い。
夫妻の血液からは睡眠薬の成分が検出されたことが司法解剖でわかっており、合同捜査本部は真奈美容疑者が睡眠薬の入手や摂取させたことに関与した可能性もあるとみて、調べを進めている。
宝島夫妻の遺体は4月16日早朝、結束バンドで両手を縛られた状態で顔にビニール袋を被せて粘着テープでぐるぐる巻きにされ、火をつけられた状態で発見された。鈍器で殴られたとみられる幸子さんの顔面は判別不能なほど変形しており、身元の判明までに約1週間を要した。
「龍太郎さんの遺体は警視庁が照合資料を持っていたとみられ、すぐに本人確認がとれたものの、幸子さんについては難航しました。
その理由は顔面や頭部を骨折していて顔の判別ができなかったことに加え、真奈美容疑者が鑑定用のDNAの検体の提供になかなか応じなかったこともあります。
合同捜査本部は店の経営を巡って夫妻と関根容疑者がトラブルを抱えていたことを早くからつかんでいたこともあり、内縁の妻でもある真奈美容疑者についても捜査線上から外していませんでした」(警視庁捜査1課担当記者)