学歴詐称疑惑に関する質問は「排除」の小池氏
2人の「女帝」は公約発表も対照的だった。
小池氏は異例のオンライン会見で、「無痛分娩費用の助成」「保育料無償化の対象を第2子から第1子に拡大」といった公約をアピール。
オンライン会見とした理由については「マスコミから非常に多くの問い合わせをいただいた」「希望するすべてのみなさまに参加していただけるように」と説明したが、実態は異なるようだ。
「小池氏が12日に出馬表明をした直後のぶら下がり取材では、指名を受けていないフリーの記者が学歴詐称疑惑について質問し、小池氏が戸惑う場面がありました。
その後、ぶらさがり取材は打ち切られ、東京新聞の望月衣塑子記者らが立ち去る小池氏に学歴詐称疑惑や神宮外苑の再開発問題について質問をぶつけ、騒然となる場面もありました」(全国紙政治部記者)
それだけに、オンライン会見にしておけば、不規則な質問を「排除」でき、会見終了後に自身にとって都合の悪い質問をぶつけられることもないため、オンライン会見にしたとみられる。実際に、質問できた記者は5人で、会見は40分ほどで終了。
余計なことを言わず、ボロを出さないようにする方針は一貫しており、19日の蓮舫氏らとの共同記者会見では、他の候補者を指名し質問する形式でのやりとりの際にも「皆さんの声を伺いたいので質問はない」とかわし、現職としての余裕を強調してみせた。