小池VS蓮舫…対照的な第一声
「狙うこと、大目標は世界で一番の都市、東京の確立。キーワードは首都防衛。都民のみなさま方の命を守る、暮らしを守る、経済を守るだけではありません。発展させていきます」
都知事選が告示された6月20日、小池氏は新宿区内の事務所内で「第一声」を行った。
通常は街頭演説で広く有権者に訴える第一声だが、小池氏は4月の東京15区補選で候補者たちがつばさの党による妨害を受けたことを理由に、事務所内での第一声にしたと説明。集まった支援者らからの拍手を受けた。
一方、蓮舫氏はJR中野駅前で立憲民主党の枝野幸男前代表、辻元清美参院議員らの応援を受けての第一声。
立候補届が完了せず、当初の予定よりも30分以上遅れてマイクを握り、「政治は何をしてくれているのか。みなさんの暮らしよりも裏金だ。私がリーダーとなって、東京都のみなさん、あなたのために東京を変えたい」と訴えた。
「今回の都知事選で主要な候補の2人ですが、対照的な選挙戦のスタートとなりました。小池氏は自民党などの情勢調査でリードしており、先行逃げ切りを狙う形。
学歴詐称疑惑などについてヤジを受けることのないよう、公務や妨害の恐れを理由にして露出は極力”AIゆりこ”などのネット中心にする方針です。
一方、蓮舫氏陣営は『巻き返せる』と鼻息が荒く、街頭演説で支持の広がりを図ります。ただ、『立憲共産党』との批判を気にして、第一声では共産党議員が一緒に並び立つことはありませんでした。共産党との距離のとり方に腐心しています」(全国紙政治部記者)