「あとはみなさんで好きに楽しんでもらえればと(笑)」
──今回の写真集では、「すごい普通の写真集」という案をご自身で出されたとお聞きしました。実際に、SNSなどでは売れた理由の一つとして、“リアリティー”や“親近感”というワードがよくあがっています。こちらの反応は狙い通りでしたか?
日本肥満学会が出しているデータによると、自分はやせ型でもなく肥満型でもなく、健康で過ごすことができる体重の範囲にいるそうです。その体型を映す写真集はどうかな? と案を出させていただいたので、「リアリティーがあっていい」という感想は本当に狙い通りというか、うれしいですね。
──他にもネット上では「ちょっと気になる知り合いの下着姿感があって絶妙でいい」といった反応もありますね。
ネットの反応はそこまで見ていないのでわからないのですが、そういう楽しみ方は各々でしていただければと思います。自分としては、できる精一杯のことができたので、あとはみなさんで好きに楽しんでもらえればと(笑)。
──ネットの反応といえば、SNSで「いいね」がたくさんつくとコメントを見るのをやめているとお聞きしました。
「いいね」が1000を超えると自分のコミュニティから外れて、素敵なコメントが減ってくるのでそうしています(笑)。言葉のニュアンスが全然違って伝わってしまうことがあるので。例えばほめる意味で「変」とか「ヤバい」とか使っているのに、それがマイナスの意味だと誤解されてしまったり。その基準を私は1000に設定しています。
──なるほど。ご自身でも、長濱ねるさんなど、アイドルの写真集を持っているそうですね。ファンの立場として、 “写真集を買う”という行為はどんなことだと思いますか?
坂道アイドルの子の写真集をいくつか持っているんですけど、写真集を買うことは“その子について深く知る”ことかなと思っています。写真集って最初は本当に、そのまま写真の連なりだと思っていたんですが、長濱ねるちゃんの写真集を見たときに、彼女が生まれ育った五島列島を一緒に旅しているかのようなストーリー性を感じました。
一方で、寺田蘭世さんが出された写真集は、寺田さん自身がすごくオシャレなので洋服とか自分で選んでいて個性的なものになっていましたし、北野日奈子ちゃんはめちゃくちゃ元気で笑顔で、自然なところがよかったです。写真集っていうのは、その人のよさが炙りだされるので、その人について知りたかったら写真集を買うのがいいかなと思っています。