フリーターから22歳で社長に成り上がり!
――5月1日に就任され、お話をうかがう本日は社長2日目です。実感はどうですか?
諸沢莉乃社長(以下、諸沢) 通勤電車から「気は抜けない」と緊張しています。ただ2年前に社長の打診を受けてから準備はしてきましたし、バイトや社員といった分け隔てがあまりない会社なので、そこまで大きなギャップはありません。
今日は社長風の格好で来ましたが、いつもは7年前にバイト代を貯めて買ったリュックを背負っていつでもお店で働ける格好でいます。
――社長をオファーされるまでの経緯を教えてください。
諸沢 高校1年生のときにCoCo壱番屋のアルバイトに応募して、自宅の近所だった弊社の店舗に採用されたのが最初です。そこから接客の仕事にすっかりハマって部室のようにお店に入り浸るようになり、高校2年生のときにはCoCo壱番屋チェーンの全国接客コンテストに出場しました。
高校卒業後もアルバイトスタッフを続け、20歳のときに、全国の店舗から選ばれる接客スペシャリストに認定されました。当時はまだ全国で15名だけで、私は最年少で16人目でした。そのお祝いの席で創業社長で現会長の西牧から社長のオファーをもらったんです。
――お小遣い稼ぎのアルバイトにそこまでハマれたのはなぜだったのでしょうか。
諸沢 アルバイトは、私にとっての部活、青春でしたね。放課後17時〜21時の勤務でしたが、毎日シフトに入っていました。入っていなくても休憩室に遊びに行ったり、カレーの匂いがする仲間たちと近くのイオンに遊びに行ったりしていました。オフの日に集まってディズニーも行ったなあ。
通っていた高校は風紀が乱れているというか、ルーズな雰囲気でちょっと肌に合わなかったんですが、仕事では気持ちよく挨拶してよく働くと評価してもらえるので、とにかく楽しかったです。思えば、自分が大切にしたいことと、弊社が大切にしていることが一致していて、気がつくと同じ感覚を持った仲間ができていたんですね。