血圧や血糖値を下げるデメリットとは?

血圧が高いことや血糖値が高いことの弊害もあるにはあるので、薬を使ってそれを下げることにまったくメリットがないとまでは言いません。

ただし、その副作用のせいでかえって体へのダメージが大きくなり、生活の質が保てなくなるケースが実は非常に多いのです。

特に高齢者の場合、多少なりとも動脈硬化が進んでいるので血管の内部が細くなり、そのぶん血流は悪くなります。全身に淀みなく血液を行き渡らせるためにも血圧は高いほうが都合がよく、歳とともに血圧が高くなる傾向があるのもそのせいだと考えられます。

それを薬で無理に下げてしまえば血行不良が起きますから、頭がぼんやりするなどの症状が出たとしても不思議ではありません。

<精神科医・和田秀樹>「日本の健康診断は長寿に結びついていない」と断言する理由。ただひたすら患者の血糖値を下げようとする医者は「バカ」_3
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血糖値も同様で、糖尿病の診断基準に該当するからといってやみくもに血糖値を下げる薬を飲むと、高血糖よりある意味危険な低血糖を誘発することがあります。

多くの人は、糖尿病というのは血糖値が上がる病気だと思い込んでいますが、そうではなく血糖値が安定しない病気です。だから糖尿病の人は、高血糖になりやすいと同時に実は低血糖にもなりやすいのです。

ただひたすら患者の血糖値を下げようとするバカな医者がいまだにたくさんいるのですが、そのせいで時間帯によって低血糖状態になり、ふらついたり、頭がぼーっとしたりすることに悩まされている方が実はとても多いのです。


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和田 秀樹
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小太りくらいがもっとも長生きできる/太りすぎより痩せすぎのほうがリスクは高い  高齢者の「食べないダイエット」は命を縮める/栄養不足に悲鳴をあげるシニアの体 栄養不足の原因「フードファディズム」とは?/栄養不足解消にコンビニを活用しよう ラーメンほど体に良いものはない!?/高血糖より危険な低血糖 若い頃の1・2倍のたんぱく質を目標に

●第4章 医者の言いなりにならないで
医者の言うことにもウソがある!?/コレステロールを制限するメリットはない コレステロール不足で生じるデメリットとは?/がんやうつのリスクまで高まってしまう 悪玉コレステロールが嫌われる理由/多くの医者は「総合的に考える」習慣を持たない 専門分化はコロナ対策にも弊害をもたらした/高齢者はあっという間に薬漬けになる 薬漬け医療に拍車がかかる理由/まったく意味のない日本の健康診断 血圧や血糖値を下げるデメリットとは?/骨粗鬆症の薬でかえって骨折しやすくなる!? 薬の多量摂取で転倒リスクが倍に/薬の相談に乗らない医者は切り捨てよう 

●第5章 知らないと怖い「うつ」のリスクとは?
高齢女性を苦しめる「うつ」のリスク/年齢とともに「幸せホルモン」は減少する セロトニン不足がもたらす不幸な老後/セロトニンの材料を食事で摂ろう 脳内のセロトニン濃度を上げるには?/日光でセロトニンの分泌を活性化 老人性うつの原因はセロトニン不足以外にもある/ストレスをためやすい「不適応思考の癖」とは? 高齢になるほど「二分割思考」になりやすい/落ち込みやすい「かくあるべし思考」 うつの予防には「不適応思考」の修正が大切/「やりたい放題」に生きて、うつと無縁に

●第6章 前頭葉の活性化で「第2の人生」を楽しむ
日本は「不適応思考」の温床/ワイドショーは話半分で聞こう 萎縮した前頭葉を活発に働かせるには?/前頭葉機能は何歳からでも取り戻せる 前頭葉の衰えは意欲の低下につながる/幸せな老後を送るのに大切なのは前頭葉の若さ 毎日の「実験」で前頭葉は活性化する/脳を鍛えるなら脳トレより家事 アウトプット主体で脳を若返らせよう  

●第7章 「やりたい放題」生きるのが長寿の秘訣!
「60歳からはやりたい放題」こそが最高の生き方/インチキ道徳になんて縛られなくていい  「健康のため」にする無理な運動は逆効果/60歳を過ぎたら〝今この瞬間〞を楽しむ老後の不安を失くすには?/老化現象のがんを怖がりすぎない がんと診断されたときの対応を考えておく/子どもや孫に遺産を遺す必要はない お金も使いたいときに使う/新しいものには60代のうちに触れておこう テクノロジーの進化で幸せな老後が待っている/幸せそうに生きるのが高齢者の使命 「『第2の人生』を無理なく楽しく生きる」ための7か条

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