学校に関する話は5つの条件が整ってから

不登校の子に言ってはいけない言葉を5つ紹介しました。これらはすべて「学校」がキーワードになっています。

基本的に、学校に行けない状態の子に対して「学校」というキーワードは一切出さないほうが良いと考えてください。学校の話ができるようになるのは、5つの条件が整ってからです。

5つの条件とは「子どもの自己肯定感を高める」「正しい生活習慣に戻す」「正しい親子関係を築く」「考える時間を与える」「しなやかな考え方を教える」でしたね。

家庭のルールを発表して実行しつつ、毎日たくさん子どもを褒め、しなやかな考え方にもとづく声かけをします。

そうしているうちに、子どもの変化を感じられるはずです。表情が明るくなった・よく話すようになった・ネガティブな発言が減った・(学校以外のことでも)挑戦したいという言葉が出るようになったといったことです。

「学校に行かなくていいよ」のひと言で不登校は長引く…不登校の子に言ってはいけない5つのNGワードとは。再登校率90%の不登校解決支援サービスが警告_6
すべての画像を見る

そのときになって初めて、学校の話をしてみましょう。

文/小川涼太郎

不登校支援事業 株式会社スダチHPはこちら
『不登校の9割は親が解決できる 3週間で再登校に導く5つのルール』(PHP研究所)
小川 涼太郎 (著)、小野 昌彦 (監修)
『不登校の9割は親が解決できる 3週間で再登校に導く5つのルール』(PHP研究所)
2024/5/14
1,760円(税込)
224ページ
ISBN: 978-4569857107

たったの3 週間で不登校の9割を解決!
TVや教育関係でいま大注目の著者による、初の著書!

本書では、不登校の子を平均 3 週間弱で再登校に導く独自プログラムを提供する著者が、
その驚きの内容を惜しげもなく公開します。
親の行動を変えることで子どもを変え、不登校を解消できる、魔法のようなメソッドが満載の1冊。

不登校に悩むすべての人を救う本。

(主な内容)
●原因を追究しなくても、不登校は解決できる
●フリースクールを選択する前に知っておきたいこと
●不登校とデジタル機器の相性は最悪
●不登校の子に言ってはいけないNGワード
●結果ではなく、プロセス・努力に注目
●魔法の声かけ「どうしてそう思うの?」 etc. 

「2020年7月に不登校解決支援サービスを始めてから、2024年3月現在で865名のお子さんが再登校できています。支援スタートから再登校までの日数は平均で18.0日。3週間もかかっていません。再登校率は90.0%です。
メソッドには、ちゃんとした根拠があります。脳科学・発達心理学・行動療法などの科学的根拠に基づき、再現性の高い方法で具体的にアプローチできるよう構成しています。
私たちは、(不登校の)原因を追究しません。原因を追究しなくても、不登校は解決できます。重要なのは子ども自身の「問題を乗り越える力」を引き出すことです。不登校は家族にとって深刻な問題ですが、一つのトラブルとして表面化したものにすぎないと考えることもできます。表面的な問題を一時的に解決しても、これからもさまざまな壁にぶつかるはずです。どのようなトラブルでも乗り越える力をつけることこそが大事です。この力があれば、再登校にチャレンジすることだって当たり前になります」(本書「はじめに」より抜粋)

amazon