「葛飾区キャラの巻」(ジャンプ・コミックス184巻収録)

今回は、両さん考案のスーパーヒーローが予想外の大人気を博するお話をお届けする。

本作は、2012年の東京スカイツリー開業に合わせて、下町を盛り上げるキャラクターを考えるところからはじまる。さまざまなゆるキャラがいる中で、両さんが提案したのは「ガチキャラ」。東京スカイツリーにあやかって『スカイ3(スリー)』という3人組ヒーローを考案し、中川と麗子のコネクション&財力にものを言わせて長大なプロモーションを開始する。

ちなみに複数のキャラ分け・色分けされたヒーローたちは、言うまでもなく東映の「スーパー戦隊」シリーズをモチーフにしている。本作以外の「こち亀流戦隊ヒーロー」が登場するエピソードをあたってみると……。

ポリコレ対応! 『忍者合体ゴニンジャー』『ニジュウヨニンジャー』
両さんの盟友(?)、カッポレ監督が日本の特撮ヒーローをハリウッドでリメイク。ポリコレに考慮して男女比率、人種などを調整した結果、24人組ヒーローが爆誕した。
(ジャンプ・コミックス131巻収録「爆発!ハリウッドの巻」)

両さんのサボり癖は妖怪のせい!? 『妖怪戦隊サボルンジャー』
両さんがさまざまな悪癖を部長から咎められるが、仕事をサボってしまうのはこの妖怪の仕業だと言い張った。『妖怪ウォッチ』の全盛期に描かれたエピソードだ。なぜ妖怪が「戦隊」なのかは謎。
(ジャンプ・コミックス196巻収録「妖怪言い訳小僧の巻」)

警視庁が誇るスーパー戦隊!? 特殊刑事課
海パン刑事たち特殊刑事課の面々も、全員そろって名乗りを挙げてポーズをしているので、戦隊ヒーローを意識しているのかも?
(ジャンプ・コミックス122巻収録「トロピカルDE(で)アミーゴの巻(前編)」)

「トロピカルDE(で)アミーゴの巻(前編)」より
「トロピカルDE(で)アミーゴの巻(前編)」より

それでは次のページから、両さん流スーパー戦隊が、(商業的に)大活躍するお話をお楽しみください!!