「会費婚」や「1.5次会」ご祝儀のいらない結婚式でのマナーは?
最近ではゲストが一定の会費を支払う「会費婚」、そして一次会(披露宴)と二次会の中間にあたるスタイルである「1.5次会」など、新しいタイプの結婚式の形が増えつつある。こうした“ご祝儀のいらない結婚式”における、お祝いの気持ちが伝わるマナーはあるのだろうか。
「例えば受付の方に会費を渡す際に、財布からそのままお金を出すのではなく、封筒に入れたお金を渡すと丁寧な印象になります。日本には古来よりお札を包む文化が伝わっています。こうした文化を踏まえ、事前に用意してきたという意味を込めて、封筒に入れるという配慮ができているとスマートな印象を与えることができますよ。
お渡しする際には、封筒からお金を出し、封筒の上にお金を置いて封筒と一緒に両手でお渡しします。相手に開封の手間をかけさせないという配慮とすぐに金額の確認ができるようにするためです。
その際の封筒にはぜひご自身の名前を記入して、「このたびは誠におめでとうございます」とのひと言も書いておくとよいでしょう。結婚式は新たな人と出会う場でもあります。心づかいが行き届いた素敵な人だという印象を与えられるので、ご自身のアピールにもなるのではないでしょうか」
――マナーで大事なのは「形式」ではなく、あくまでお祝いしたいという「気持ち」を伝えることが大事だと西出氏は言う。形式にとらわれず自分らしいマナーを見つけてみてはいかがだろうか。
取材・文/瑠璃光丸凪/A4studio