「子どもを自立させることも親の大事な役目」
このように、否定的な意見が圧倒的どころか、中学生の子どもの部屋へのカメラ設置擁護派は皆無だった。そもそもこのような見守りカメラの主な用途は、親不在時の小さい子どもやペットの防犯や事故防止のため。だが、子どもがいくら小さくてもカメラは使わないと答えたママたちも多かった。
「自分の目で見られるからカメラに頼る必要はないですね。できるだけたくさん子どもと直接関わりたいし、今後もカメラを使う予定はありません」(30代・2歳児のママ)
「子どものことを信頼しているので、今後もカメラは使わないです」(30代・小1のママ)
「うちの子は何も言わなくても、自分で勉強ができる子だからカメラは必要ありません。子どもを自立させることも親の大事な役目だと思います」(40代・中学生のママ)
一方で、100人中12人のママが小さい子どもに対しては見守りカメラを使っている(使っていた)と答えた。その意見は?
「スーパーへのちょっとした買い物や犬の散歩に行くときに子どもをお留守番させることがあるので、そういうときにカメラがあるといつでも様子をチェックできて安心できます」(40代・小1のママ)
「夜、子どもがちゃんと寝つけているか心配だからカメラをつけて別室で様子を見られるようにしています。赤ちゃんのころから使ってますが、小学校に上がる前にはさすがに卒業しようかなって考えてます」(40代・4歳児のママ)
もし子どもの安全のためにカメラを設置することがあったとしても、「どのタイミングで卒業させるか」が重要なポイントになりそうだ。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班