外車がコロコロ変わっていた

近くに住む30代女性からの評判も悪くなかった。

「ちょうど2年前、律儀に引っ越しの挨拶に来られたのを覚えています。『このたび引っ越してきました。最初はゴミとかたくさん出ちゃうと思うんですけど、よろしくお願いします』と菓子折りまで持ってこられたので、礼儀正しい方だなと思いました。でも短パンから見える足にはタトゥーが入っていたので、サラリーマンではない雰囲気はありましたね。
一緒に住んでいた女性もスタイルがよくてアジアンビューティーっぽい雰囲気があって、どちらも派手な印象でした。関根さんは去年の秋にはどこかに引っ越されていったのですが、それまでに3~4台ほど車が替わったのは気になりました。それこそベンツとかBMWみたいな高そうな外車がコロコロ変わって、しかも大阪ナンバーや奈良ナンバーとかだったので『車を集めるのが趣味なのかな?』と思っていました」
 

関根容疑者の自宅を出る捜査車両(撮影/集英社オンライン))
関根容疑者の自宅を出る捜査車両(撮影/集英社オンライン))

一方で好印象を抱いていない住民もいた。40代の男性は、関根容疑者の名前を聞くと苦虫を噛み潰したような表情を浮かべた。

「関根ね、知ってるよ。あの短パンに半裸でいつも洗車してたヤツでしょ? 上半身にもビッチリと刺青が入ってたから絶対ヤバいヤツだと思って、あまり関わらないようにしてたね。足は洋彫りだったと思うけど、上半身はどんな柄だったか覚えてねえな。だってジーッと見てたら『あ、なんだよ?』って絡まれそうだったからあまり見ないようにしてたし。

ヤツの家は奥さんらしきスタイルのいい女性と、小学校低学年くらいの子ども、それとデカいトイプードルも2匹飼ってたな。その犬が散歩でいつも俺ん家の前でおしっこするから頭にきて警察に通報したんだよ。それ以降はウチの前をあえて避けるように散歩してたけど、アイツには悪い印象のほうが多い。それと、アイツはやたらと車を替えていたよね。引っ越してきた当初はワイドのハイエースだったのが、中古車ばっかりだけど4~5台は替えてたんじゃないかな。アイツとはいろいろあったから、去年の秋ごろに引っ越していったときは正直ホッとしたよ」


ライバル店に入り“威嚇”をする関根容疑者

ライバル店に入り“威嚇”をする関根容疑者