「上司ガチャ」ならぬ「部下ガチャ」も広がる…

――カナさんは何か経験談はありますか?

カナ 私の勤めている会社は50代~60代の“おじさん世代”と20代の若い世代が多くて世代差が激しい会社なんだけど、“部下から上司”へのハラスメントが結構ある。

ユカリ 普通は逆のことが多いのにね!

カナ そうだよね。私の会社には、気に食わない上司を陥れようと、「ハラスメントされた」と周りに嘘を言いふらして、その上司の評判を下げていた部下が実際にいたよ。

その部下も単独でそんなことをしているんじゃなくて、味方してくれる同世代の社員をちゃんと見つけて、一緒になって上司を攻撃してた。ひとりで暴れても相手にされないから、計画的に動いていたのも怖いなと思った。

まさに「上司降格ハラスメント」って感じかな?(笑)

レストランで取材、IT企業の人事として働くカナさんも美味しい食事に口も絶好調になっていく
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ユカリ 怖すぎる…。部下から上司へなら、ハラスメント扱いされずに流されちゃうこと多いだろうしね。

カナ その上司、以前その部下2人に業務のことで注意したらしいんだけど、たぶんそのことがきっかけで始まったんじゃないかって言ってた。その注意の内容はすごくまともな内容だったから、“部下ガチャ”もあるんだなって。

――その後も、仕事において自分の主張を押し通そうと、相手を執拗に論破したがる「ロンハラ(論破ハラスメント)」、上司が定時で帰らないから自分も帰りにくいといった「帰宅困難ハラスメント」、そして上司に飲食代を奢らせる「オゴハラ(奢れハラスメント)」など、新種のハラスメントネタは尽きなかった…。

#2へつづく

取材・文/瑠璃光丸凪/A4studio