新たに血が付いたハンマーも見つかっていた
4月16日の遺体発見の翌日に警察に出頭し、その後逮捕された平山容疑者は「“アニキ”から遺体の処分を頼まれ、飲み仲間2人に自分が持っていた黒い車を貸した」と供述。平山容疑者は事件前に携行缶や着火剤、結束バンド、粘着テープを購入した上、15日夜に品川区内のコンビニエンスストアで男2人に車を渡していたことがわかっている。
「その後の警視庁の調べに平山容疑者は、『アニキからは自分と仲間2人の報酬として千数百万円を受け取った』と供述しました。警視庁は、宝島さん夫婦をおびきだして殺害することを計画した主犯格が、遺体の遺棄は別のチームにさせようと考え、その仕事が平山容疑者に発注された可能性もあるとみています。平山容疑者に指示したアニキが主犯格なのか、他に首謀者がいるのか、慎重な捜査が続いています」(警視庁担当記者)
宝島さん夫妻は品川区東品川からレンタカーに乗る姿が映っており、警視庁は24日から、この車が近所の防犯カメラに映っていた品川区内の住宅(空き家)を家宅捜索。集英社オンラインが入手した周辺の防犯カメラ映像には、平山容疑者のものと似た黒い車を含め数台の車が15日夜から16日にかけて映りこんでいた。
捜査関係者は「住宅のガレージからは血痕が見つかっており、宝島さん夫婦のDNAとの照合を急いでいます。宝島さん夫婦はこの住宅で殺害されたか、抵抗不能になるまで暴行された可能性があります」と話す。警視庁は平山容疑者の車を押収し、車内から血痕や幸子さんの運転免許証、結束バンドなどが見つかっていたが、新たに血が付いたハンマーも見つかっていたことがわかった。
「夫婦のうち、とくに幸子さんは頭蓋骨が陥没するほど頭部や顔面を殴られていました。このハンマーで殴られた後、首を絞められとどめを刺された可能性があります」(社会部記者)