コンクリート打ちっぱなしの地上3階、地下1階建ての豪邸

C氏側は店に取り付けた防犯カメラの映像などを証拠として提出。裁判は双方の主張が出尽くしたところで当事者の尋問が行なわれることもあるが、原告側で存命なのはいまやD氏だけ。D氏が法廷に立つのかどうかも含め、立証の行方は不透明な状況だ。

一方、事件の捜査は急展開を見せている。

「宝島さん夫婦は遺体が発見される前日の15日夜、知人2人と同じ車に乗って品川区へ行き、新たな店の物件の見学をしたとみられています。東品川付近の防犯カメラに宝島さんらがタバコを吸っている姿などが映っていました。

夫婦はこの後、拉致された後に殺害され、那須まで運ばれて遺棄されたとみられていますが、警視庁と栃木県警は東品川にほど近い品川区内にある住宅に、夫婦が立ち寄ったとの情報を入手しました。

警視庁が家宅捜索令状を取ってこの家を24日から調べたところ、ガレージで血痕を見つけました。宝島さん夫婦のどちらかのものである可能性があるとみてDNA鑑定が行われています」(警視庁担当記者)

暴行現場と思われる空き家の豪邸
暴行現場と思われる空き家の豪邸

問題の邸宅は閑静な住宅街にあり、コンクリート打ちっぱなしの地上3階、地下1階建ての豪邸だ。居住している人は現在おらず、空き家になっているという。周辺に住む50代の男性が語る。

「22日に10人ほどの警察官が突然、空き家に向かっているのを見ました。靴にビニールをかぶせ、頭にもシャワーキャップのようなのをかぶっていました。何かあったのだろうかと思ったら規制線が張られて作業を始めていました。あそこの一戸建てはもともと何かの会社が入っていて、スーツを着た男性と事務員みたいな若い女性が出入りしていました。

1年ほど前は、その会社の人がペットボトルなどのゴミの廃品を当番で出してるところや、朝にスーツの男性が出勤してくるのをよく見かけました。ここ1年くらいは人の出入りを見なくなっていましたが、空き家だというのは報道が出るまでは知らなかったです」