昵懇の二階氏も引退……小池氏の今後の勝負どころは

これまでも希望の党政局での失速や、都議選での都民ファーストの会の議席減など、自身が関わった選挙戦では必ずしも勝利ばかりではなかった小池氏。
今回の東京15区補選も、永田町では立憲・酒井氏が優位との見方が圧倒的だ。それでも、小池氏が擁立した乙武氏がどのような結果を残し、小池氏が7月の東京都知事選に向けどう動いてくるか、また国政復帰はあるのかについての関心は相変わらず高い。

小池氏は現在、71歳。首相を狙うなら、国政復帰のタイムリミットは迫っているが、そのシナリオは狭まってきている。

小池百合子東京都知事(本人Facebookより)
 
小池百合子東京都知事(本人Facebookより)
 
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「これまで小池氏と昵懇だった二階俊博元幹事長は、次期衆院選には立候補しないことを決めました。小池氏と近い関係の萩生田氏が党内にいるとはいえ、自民党を離れて5年以上にもなる小池氏が、はたして自民党総裁になれるのか。
さらに首相を目指すとなると、今回のように学歴詐称疑惑が再び注目されるのは間違いない。道は険しいと思います」(自民党関係者)

現状、7月の都知事選での再選を目指すとみられる小池氏だが、「今回の東京15区補選だって、つばさの党の妨害の被害者として同情を集める可能性もある。とにかくどんなタイミングで風を吹かせ、何を仕掛けてくるかわからない」(立憲衆院議員)と相変わらず恐れられている。

「女帝・小池百合子」が再び息を吹き返すことはあるのか。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班