激しい恨み、もしくは見せしめの意味合いが強い残忍な手口

被害者の1人は東京・上野を中心に焼肉店など飲食店十数店をチェーン展開する「サンエイ商事」社長の宝島龍太郎さん(55)=本籍・東京都台東区=。

もう1人は中年の女性とみられるが、頭部に複数の骨折痕があり、遺体の損傷が激しくまだ身元の判明に至っていない。社会部デスクが解説する。

亡くなった宝島さん
亡くなった宝島さん
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「遺体は2人とも両手を結束バンドで縛られ、頭部にビニール袋を被せたうえに粘着テープでぐるぐる巻きにされた状態で、仰向けでクロスするように重ねられて火をつけられていた。遺体が屈曲していないなど、検死の段階で焼死の兆候が確認できなかったため、捜査本部は殺害後に遺棄されたとみていましたが、司法解剖でそれが裏付けられました。

目立たぬ場所に放置したり、埋めるなどで発見を遅らせるような遺棄ではなく、早朝の河川敷で火の手が上がるほどに遺体を燃やしていることから、激しい恨み、もしくは見せしめの意味合いが強く感じられる残忍な手口です。

一方で17日に都内の警察署に出頭してきた20代の男は『自分が那須の事件に関係しているかもしれない』というあいまいな説明をしていることから、事件への関与があっても従犯ではないかとみられます」