「賞レースが芸人の一生を極端に左右してしまう」
今後、女芸人がさらなる活躍をするために、そして、ハイツ友の会のような悲しい解散劇が起こらないように、我々のするべきことはなんなのだろうか。
「厄介なことするファンって、自分が厄介なファンだとは微塵も思っていないので、ハイツ解散でこんなに議論が起こっても、そこにはまったく届いてないでしょうね。となるともう、わかってる人たちがちゃんとしていくしかないのかと…。私は西野さんのステイトメントで『今の形のままでは優勝できない』という一文もショックでした。
賞レースが芸人の一生を極端に左右してしまうことが、芸人界にとって果たしていいことなのだろうかと思いますし、そうでなくても“情報量の多い”女芸人が、フラットにおもしろさを審査してもらえるのだろうか。そういう構造の歪さも、ハイツ解散の一つの要因だと思いました。やっぱり手っ取り早く変われるのは私たち視聴者だったりファンだったりだと思いますので、もう少し謙虚に、自分の中にある“無自覚な差別意識”に向き合えたら」(西澤)
人々の意識、芸人界の構造が変わっていくのは10年、20年スパンかもしれないが、それでも彼女らが今戦っていることが、この先の明るい未来に繋がっていると信じたい。
取材・文/集英社オンライン編集部