かなりヤケクソな生活でした
――現在のお仕事はどんなことを?
お笑い芸人としては舞台や営業がメインで、あとはライブハウスに呼ばれることが多いですね。それこそ音楽イベントのMC(司会)をさせてもらったり、地方に営業に行くときは、そこのスナックの「出張ママ」をしたりと、ノビノビやらせてもらってます。
――スナックのママをされているのですね。
もともと芸人が続けられないほど声がガラガラになったら、地元(千葉県木更津市)に帰ってスナックでも開こうと思っていたんです。でも、ミニコントじゃないですけど、ライブハウスの打ち上げでお酒をつくって「ママー」って周りの人に呼ばれるという遊びを続けていたら、ニューロティカってバンドのあっちゃん(ATSUSHI)に、「スナックやろうよ」と声をかけていただいて。
それで2017年ごろから、高円寺で「ピエロ」っていうスナックのママをやっていたんですけど、結局コロナ禍に自粛警察とか、その他にもいろいろあって閉店を余儀なくされたんですよね…。
――若手芸人のころから、飲み歩くことは多かった?
そりゃ、もちろん(笑)。若いころは家もなくて、居候先の友達の家とバイト先を往復する「ザ・売れない芸人」みたいな生活を送っていました。
バイト終わりに居候先でちょっと寝て、稼いだ金を握りしめてロックバンドのライブに行って、会場で飲んで打ち上げにも参加、始発前に終わればいいんですけど、それを過ぎると朝7時になって、10時になって、「もうこのままランチ(昼)まで飲むっしょ」みたいな(笑)。今振り返ると、かなりヤケクソな生活でしたね。
――千原ジュニアさんのYouTubeチャンネルでは、女芸人コンビ『モリマン」のモリ夫さんと飲み歩いていたころにX(旧Twitter)があったら終わってたと話していましたが、この真意について教えてください。
よくXでケンカしてるアカウントとかあるじゃないですか? 私も酔っぱらうと「殺すぞ」とか口癖のように言ってしまうので「当時Xがあったらヤバかっただろうな」と思うんです。けど、正直モーリー(モリ夫)さんは、酒癖の悪さの次元が違うんです(笑)。
居酒屋で大暴れして連れて帰ることもしょっちゅうだったし、酔っぱらって居酒屋の階段から転げ落ちて、骨が出るくらいの大ケガしたこともありましたから。極めつけは、ある日モーリーさんが急に「猫になる」と言い出して…、その先はいくら昔話と言えども話せません。