「くだらないアイデア」
新サービスを立ち上げるにあたって、どうしても欲しかったのが優秀なシステム管理者だった。
ところが、そこそこの規模のウェブサイトのシステム管理者というのは、当時まだインターネットが産声を上げたころだったので、極端に足りなかった。システム管理者が手に入らないと、予定どおりに製品を投入できない。
毎朝のミーティングで、僕の「X月Y日までに優秀なシステム管理者を雇う」の部分が、日々遅れていた。
ある日の朝のミーティングで、ジェニファーが、「どうしたら我々はゼンを助けられるか?」と僕とグループに質問した。
・社員の仲間を紹介してもらう
・紹介された人が我社で雇用されたら5000ドルの礼金を出す
・社員だけでなく、我々の「業者」にも、システム管理者紹介してくださいのメッセージを出す(5000ドルの礼金を提示)
・投資家にも頼む
・毎朝の会議をビルのロビーでやり、「システム管理者募集。紹介者には5000ドル進呈」のビラをまく
・そのビラを背中に張って昼飯を食べに行く