カメラには瑠奈被告が頭部をもてあそぶ様子が…

娘の一大事に父と母は警察に通報して事件化することはなく、Aさんを呼び出して「話し合いをした」という。祖父は、こうも証言していた。

「俺は2人に『なんでそのときに警察に言わなかったんだ』と厳しく言ったんだけど『本人がもうやらん、二度と姿を現さんって言うから表に出さず自分たちで処理した』と。修も奥さんも決着がついたと思って安心してたんだろう」

しかし、Aさんは約束を反故にして、再度瑠奈被告に連絡を取ってきた。祖父はこう続けた。

「瑠奈が会いに行ったのは、正直殺すつもりだったんだと思う。修と浩子さんが被害者に話をつけて2度と現れないと言ったのに現れたから。レイプ自体はそりゃあ許せない。けど殺すのは別問題だろ」

祖父が慮った「別問題」は、一家にとっては「別」ではなかったのだろう。瑠奈被告はAさん殺害後、Aさんのスマホを工具で破壊している。だが、復讐だけでは到底理解ができないのは事件後の、常軌を逸した一家の行動だ

田村修被告
田村修被告
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「Aさんの首はノコギリで切断され、田村家の自宅の浴槽にポリ袋にいれて放置されていた。押収されたハンディカメラには瑠奈被告が頭部をもてあそぶ様子が残されていた。顔の一部は皮が剥れており、この際、瑠奈被告の両手がうつりこんでいる。その様子は修被告が撮影したとみられている」(社会部記者)

性加害で心を殺された娘とその両親が辿った壮絶な「復讐」の過程は今後、法廷で明かされていくだろう。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班