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父親がコンビニで大量の氷を購入

田村瑠奈(29)と父親で精神科医の修(59)、母親の浩子(60)の3容疑者=ともに札幌市厚別区=の供述などから、今年5月下旬にAさんと知り合った瑠奈容疑者が、女性だと思い込んでいたAさんに性的暴行を受けたことからトラブルに発展、捜査本部はこれが殺害の動機になったとみている。

7月1日午後11時ごろ、直前まですすきのディスコで開かれたイベントに参加していたAさんが、瑠奈容疑者とともにホテルにチェックイン。約3時間後の2日未明に瑠奈容疑者が事前にフロントに「先に1人で帰る」と電話で部屋の解錠を頼み、スーツケースを引いて退出。その後部屋の確認に訪れた従業員が、浴室で全裸で倒れているAさんを発見して通報、事件が発覚した。

Aさんの体には刃物で刺された傷が複数あり、司法解剖の結果、死因は出血性ショックと判明。通常、刃物で襲われた際に腕などにできる防御創もなく、睡眠導入剤などの薬物も検出されなかった。首は殺害後に切断されたとみられ、頭部が持ち去られていただけでなく、衣服や携帯電話などAさんの所持品もなかった。

Aさんが発見されたホテルの部屋(ホテルHPより)
Aさんが発見されたホテルの部屋(ホテルHPより)
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捜査本部の調べでは、容疑者3人は事前に共謀し、犯行の約1日前に父娘で量販店を訪れ、ノコギリや複数の刃物、スーツケース、金髪のカツラ、手錠などを購入していた。事件現場に瑠奈容疑者の指紋は残されておらず、退出時は入室時と異なる服装だった。防犯カメラなどから、ホテルを出た瑠奈容疑者を自動車で迎えに来た修容疑者が、コンビニで大量の氷を購入していたこともわかった。

3人が同居する自宅の家宅捜索では、2階の浴室でビニール袋に包んで容器に入った状態のAさんの頭部を発見し、事件当日にAさんが着用していた女性用の衣装も見つかった。また、3人のスマホを押収して解析したところ、瑠奈容疑者と思われる人物が手袋をはめてAさんの頭部を触っている動画もあったという。

被疑者自宅(撮影/集英社オンライン)
被疑者自宅(撮影/集英社オンライン)

社会部記者が言う。

「瑠奈容疑者は幼いころから発作を起こす持病があり、この病気は常に激しい感情の起伏に左右されたり、他人と深刻なトラブルを起こしやすいことでも知られています。瑠奈容疑者が小学校時代から不登校を繰り返し、集団生活になじめなかったのも、これらに起因すると考えられているようです。
『キャバクラや風俗で働いていた』とも一部では報じられていましたが、ガセのようですね。今年5月下旬、瑠奈容疑者がすすきのではナンパの名所としても有名だった大箱のクラブ『K』の閉店イベントでAさんと出会ったとみられています」