連続企業爆破事件とは

連続企業爆破事件は1974年8月の三菱重工ビル爆破事件を皮切りに三井物産や帝人、大成建設、鹿島建設、間組など海外進出企業を「アジア侵略に加担している企業」と標的にして起こり、桐島容疑者は1975年4月に東京・銀座の韓国産業経済研究所のビル爆発事件に関わったとして爆発物取締罰則違反容疑で指名手配されていた。

このうち東京・丸の内のオフィス街で起こった三菱重工ビル爆破事件では、昼休み中のサラリーマンら8人が死亡、165人が重軽傷を負う大惨事となった。これら計12件の爆弾事件を起こした東アジア反日武装戦線は「狼」「大地の牙」「さそり」の3グループに分かれて犯行に及んでおり、桐島容疑者は「さそり」に所属していた。

桐島容疑者の手配写真
桐島容疑者の手配写真
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一連の事件で警視庁は1975年5月にメンバー7人を一斉逮捕したが、うち1人が取り調べ中に服毒自殺。佐々木規夫容疑者は、国際武装組織「日本赤軍」が同年8月にマレーシアの米国大使館などを占拠したクアラルンプール事件による超法規的措置で釈放され出国。大道寺あや子容疑者ら2人は公判中だった1977年9月、日本赤軍が日航機をハイジャックしたダッカ事件でやはり超法規的措置で釈放され、日本赤軍に合流した。

また、浴田由紀子さんは18年後の1995年、偽造旅券で入国したとしてルーマニアで身柄を拘束されて日本に移送、再開した公判で懲役20年の刑が確定して栃木刑務所に収監され、2017年3月に刑期満了で釈放されている。佐々木容疑者と大道寺容疑者は逃亡中で国際手配が続き、公判停止中。
メンバーのうち、死刑が確定したのは2人。そのうち大道寺容疑者の夫である大道寺将司被告は2017年5月、多発性骨髄腫により収監中の東京拘置所で死去(享年68)している。犯行メンバーのなかで、捕縛されることなく行方をくらましていたのが「さそり」の桐島容疑者だった。

東アジア反日武装戦線「狼」「大地の牙」「さそり」の3グループが犯行に及んだ三菱重工ビル爆破事件の現場となったビル(写真・産経新聞社)
東アジア反日武装戦線「狼」「大地の牙」「さそり」の3グループが犯行に及んだ三菱重工ビル爆破事件の現場となったビル(写真・産経新聞社)