VR空間に3Dアートを描く、VRアーティストとして活動するせきぐち。Googleが開発してオープンソース化したVR用ペイントソフト「Tilt Brush」を駆使して描く、独特な世界観を持つ作品が人気を博している。

2021年3月には、NFTアート作品「Alternate dimension 幻想絢爛」を、世界的に有名なNFTマーケットプレイスである「OpenSea」に出品。当時の暗号資産のレートで約1300万円という高額で落札され、メディアでも大きく取り上げられた。自身の作品の価値が青天井のごとく上がっていく瞬間を、せきぐちは「ドキドキして、信じられなかったですね」と振り返り、その裏側を明かした。

バーチャル神社で約1,200万円が流通! せきぐちあいみが実感する、NFTで成功する条件とは_1

「Twitterの創業者であるジャック・ドーシーのツイートのNFTが約3億円で落札されたというニュースを見て、出品を決めました。その後、SNSで信用できる方から方法を教えてもらうなど、2日ほど勉強して出品できました」

デジタルデータを改ざん不可能にするブロックチェーン技術の活用によって、「電子上に存在している一点物の芸術作品」と証明できるようになったNFTアートには昨今、世界的に大きな注目が集まっている。高額落札で話題を呼んだ「Alternate dimension 幻想絢爛」も、一点ものの限定品。それまで企業からの制作依頼やライブイベントの出演による活動が主だったせきぐちにとって、最初のNFT作品であり、新たな挑戦の始まりでもあった。