タトゥーで人工的に手に入れた「覇王線」
──最近は脇の下にタトゥーを入れたとお聞きしました。
そうなんですよ。先ほどの膣ヒアルロン酸もそうですが、身体改造にはやっぱりすごく興味があります。
そもそも人間は、身体を変える欲望を強く持っていると思うんです。今だったら写真の加工だって、アバターを作ることだって、身体改造の流れのひとつだと思っていて。個人的にはそういったヴァーチャルな変化よりも、実際に肉体を変化させているほうがより気合が入っているというか、かっこいいような気がしているので、いろいろ実践してみています。
今回はあまり人が入れていない、より痛い部位にタトゥーを彫ってみたいなと思って、脇の下に「倒福」を入れてみました。あと、つい最近左の手のひらにも入れてきたんですよ。
──手相をタトゥーで追加した、ということでしょうか?
はい、あの松下幸之助さんと同じ手相になりました(笑)。これは「覇王線(はおうせん)」と呼ばれるものなんですが、オリエンタルラジオの中田敦彦さんも、過去に手相整形で覇王線を追加した経験があると公言されているんですよ。
覇王線を追加したら何か変わるのかなと思っていたら、タトゥーを入れてすぐ、右の手のひらに今まで存在しなかった線が出てきました。それを島田修平さん(手相や怪談に詳しいタレント)に見ていただいたら、「海外線と奉仕十字線(お助け十字線)が出てるよ」と。あと「エロ線がはっきりしましたね」とも言われたのですが、それは、同時期に股間の近くに入れた「生きぼくろ」の影響かもしれません(笑)。
──先ほど「より痛い部位にタトゥーを入れてみたい」とおっしゃっていましたが、今まで一番痛かったのは……?
ぶっちぎりで手のひらですね。もう、死ぬほど痛かった……。
私、痛みには相当強いほうなんです。体にフックを通して上から吊るす「サスペンション」を体験したこともありますが、そのときも意外と大丈夫でした。でも手のひらにタトゥーを入れたときは、さすがに泣きましたね。痛すぎて涙が止まらなかったです。
──その激痛と引き換えに、これからどう人生が変わっていくのか気になりますね。
痛いですけど、この線を入れただけで人生いいことづくしになるなら、超イージーですよね。でもタトゥーを入れた次の日は、信じられないくらい嫌なことばかり起きたんです(笑)。大阪駅のエスカレーターの中に靴紐が巻き込まれてしまったり、宿泊先のルームキーを失くしてしまったり……まだまだ覇王線を扱いきれていないな、と(笑)。
そうそう、身体改造といえば、手の甲にはマイクロチップが入っています。
──え! どんな情報を読み取れるんですか?
5年前くらいに埋め込んだ古いものなので、これにはサイゾーの住所しか入っていません(笑)。「NFC」アプリをスマホにダウンロードして、それを手の甲をかざすと、ピピっとデータが出てくる仕様です。まったく使い道はないですが(笑)。