夜間は封鎖されるようになった大久保公園だが…
ホストにハマっても、従来のようにもともと稼ぎのある実業家や夜職の女性ならそこまで大きな問題にはならなかった。しかし、アフターコロナ以降、若い女性のホストトラブルが急増しているのはなぜか。
「コロナ禍でホストクラブに営業自粛要請が出された期間、暇を持て余したホストたちがTinderや婚活系マッチングアプリでお客さんを集めだしたようなんです。アプリで意気投合した女性に対し、『実は俺、ホストなんだよね……』と打ち明け、同時に夢を語ることで、女性にホストを応援したい気持ちにさせ、お店に通ってもらうんです」
アプリで知り合った女性たちは一般職についているケースも多い。ホストからすれば高額料金を支払わせるためにパパ活や風俗へと堕ちてほしい。しかし、直接に促せば売春の斡旋となってしまう。
「そこで、『俺のエース(一番お金を使ってくれる客)は風邪をひいても、俺のために風俗へ鬼出勤してがんばってくれるんだよね』と日ごろから口にして、女の子に『その子よりも大切にされたい』と嫉妬させるんです。実際に私の知人にもその手口で借金800万円を背負ってしまい、保険営業のかたわら、大久保公園で立ちんぼを始めた子がいました」
大久保公園といえば、今年9月に立ちんぼをしていた21歳から46歳の女性35人が逮捕された“立ちんぼスポット”。この問題を受けて11月1日から、大久保公園は夜9時から朝8時30分まで封鎖されることに。
しかし、この程度では立ちんぼはいなくならないようだ。深夜3時半すぎ、実際に大久保公園へ行ってみると、バリケードの前に数人の女性が立っていた。そのうちのひとりに話しかけると、女性はしぶしぶ口を開いた。
「ぶっちゃけ、担当のためですよね。今日はアフターがないっぽいんで、始発までお金でも稼ごうかなって。深夜になると警察もパトロールしてこないし、勝手に写真とってSNSにあげるヤツもいないんで安心して立てます。風俗と違って時間も決まってないし、ダルくなったらやめればいいだけなんで楽なんですよ」